隣は空席のまま…
第13章 小さな壁とハードル
「ホタルさん――――…ありがとう」
彩芽がお風呂に入っている間にお義母さんがお茶を入れてくれた
お義父さんは酔いつぶれて寝室のベッドでイビキをかいて寝ていた
「///いいえ!こちらこそ――――…いきなり押し掛けてきたのにご飯までご馳走になってしまって」
私は彩芽母に頭を下げた――――…
「――――お腹の子…ホタルさんの子じゃ…無いんでしょ?」
顔をあげた瞬間…
彩芽母の真面目な顔がそこにあった――――…
「――――…あ…」
「彩芽が会社を辞めて引っ越したって聞いて――――…今後の話をしようかなって…移転住所まで行ったの――――…
私――――…保険の外交員してるから…彩芽が掛けている生命保険とか…見直ししないと…って…」
「え――――…じゃぁ…私の事も?」
彩芽母は静かに笑って頷いた