隣は空席のまま…
第3章 記憶の中の甘いズレ
「―――ど~せ、細かいミスして、地味に落ち込んでるんでしよ?」
「――――うるさい…」
図星だ――…
ホタルは…見たかのように私をつつく――…
「―――だって…仕事しか…今…やることない―…」
「でしょうね―…」
そう言うと…ホタルはタバコを吹かした―…
「ねぇ、セックスでもしてみたら?」
「はぁ?///誰とよ!!!」
「あ~――――――、!私と!」
はぁ―…?
私は、持っていたグラスを落としそうになった――…
ガシャン!!!
カウンターからグラスの割れる音がした!
「マスター…大丈夫?」
なんと、グラスを割ったのはカウンターにいたマスターだった…
ビックリ顔で私たちを見るマスターの顔が――…ツボに入った!
「キャハハハハ!!マスター!冗談よ!冗談!!出来る訳ないでしょ?」
「うける!!!キャハハハハ!ホタルが私と?ハハハハ!無い無い!!」
マスターは、ワンテンポ遅れて笑いだした!
こんな…バカ話しが…今の私には…お似合いだと――…
思った――…