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隣は空席のまま…

第1章 嘘つきの魅力


「彩芽……もう、帰らないと…」




「――――うん…引き留めて…ごめんなさい…」





そっと、離れる体が…



妙に寒くて……






寂しくなる…





「また―――…すぐに会えるよ…」






彼は…嘘をつく…




この前も…そう言って…



会えるまで…二週間も間が開いた…




もう―…会わなくてもいいかな?って…



思うと…連絡が来る―…





会わなくてもいい…って、思ってたクセに…





声を聞くと―…



会ってしまう……







そして、また―…




会えない日々を…



彼への別れの言葉選びに費やす…









別れたい…



別れた方が…良い―…




「幸せ」




は…きっと来ない―…




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