隣は空席のまま…
第3章 記憶の中の甘いズレ
「――――シャワー…借りるな…」
「…………うん」
ベットに一人残された私は…
さっきまでの…“愛”を――――…
ゴミ箱に捨てたくなる…
隆太の寝ていた場所のシーツは…
まだ…暖かいのに…
マイナスの温度を感じる――――――――…
「…なに…やってるのよ――――私は…」
後悔が――――――――――――…
疲労と共に私を攻め立てる――――…
自分が……情けない――――…
ホタルなら…
もっと――――…女を上手に生きれたかな……
私は…
女を上手に生きられない…