隣は空席のまま…
第3章 記憶の中の甘いズレ
何度も…何度も昇り――――落ちた私たちは…
ベッドの中で――――…抱き合い…
繋がった余韻を過ごす――――――――…
「――――――彩芽…凄く…良かった――――」
「///うん……」
隆太の汗の香りが…私の全身から薫っている――――…
隆太の一部になれた気がする――――…
「――――もう、こんな時間……彩芽…俺――――帰らないと…」
「え――――――――――――…」
やっぱり――――…
この時間が…1番嫌い――――…
「――――――…」
「――――――彩芽…?」
「…………あ、あぁ…うん…」
隆太の腕が私から離れる――――…
暖かく包まれていたのに……
裸のまま……真冬の外に放り投げられたような…
落差の激しい…
この時間――――――――――――…