テキストサイズ

隣は空席のまま…

第5章 敗北者に優しくない世界



「――――…ホタルちゃん?いる?」




何時間だろう――――…





やっと、彩芽のすすり泣く声が静かになり…




俺は、マスターに声をかけられた…





「………いますよ?」




厨房に入ってきたマスターは、俺を見て…



悲しそうに笑った…





「―――濡鼠ちゃん…泣き疲れて寝てしまいましたよ…


今日は、店開けないから…そのままにしてあげましょう?


なんか…色々…あったみたいですね…



ホタルちゃんと…一緒ですね――――…」





ストーリーメニュー

TOPTOPへ