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リアル

第12章 10

気不味い空気に堪え兼ねて必死に共通の話題を探す亜美





この先輩仕事は出来るかもしれないけど、怖いんだよね〜




困ったな…





チラッとゆうを見てみるが、携帯をいじって知らん顔されている





定員がティーポットを運んできた




ティーコージーを被せ、砂時計を置いた





亜美は砂時計が全て落ちたのを見て、ティーポットからカップに注ごうとしたが、ストレーナーがなかなかカップにのらず、戸惑っていた





無言でゆうが被せていたコージーを外すと、ストレーナーをカップに置いてポットのティーを上下に一、二回混ぜると手慣れた様子で亜美のカップに注いだ





あ…ありがとうございます。





(優しいとこあるんだ…なんか、キュンとしちゃった)




亜美がゆうに感動してお礼を言うと





いいえ。




ゆうはぶっきらぼうに返事だけしてまた携帯を触りだした





(やっぱり冷たい…)




亜美は紅茶の入ったカップを両手で覆い、唇を尖らせ不満げな顔をして話した





ゆうさんって、仕事してる時忍者みたいですよね?




なんか、気がついたら凄いスピードで全部仕事終わってるから




ゆうは要約顔を上げて亜美を見ると



忍者って…?と言うと




ふふふっと堪えるように笑顔を見せた





(なんだ…笑顔可愛いじゃん…)




亜美は嬉しくなった



















































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