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リアル

第13章 11

ドタッ




亜美がそっと目を開けるとゆうが覆いかぶさっていた




腕で亜美の頭を守ってくれている





自分のした事に気がついて、恐る恐るゆうの顔を見た





ゆうは怒りを押し殺した様な顔をしていた





何か言いたげな顔をするも、腕の中にいる亜美の顔を見るとそれも、やめた




(ひー!怒ってる?)

ご、ご、ご、ごめんなさっ




亜美が慌てて謝ろうとすると




ゆうが腕の力を抜き、亜美の胸に体ごとぽすんと落ちてきた




亜美は驚いたが、普段とギャップのある無防備なゆうの姿を見ていると無性に抱き締めたくなった




(なんか、ゆうさん可愛い!)




亜美は両腕でぎゅっうううと優しく抱き締めた





気にも止めた事がなかった年下の亜美に慰められるように抱き締められ





ゆうは自分がしてきたこれまでの事が許されたような気がして安堵した







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