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青鬼の怪~あなたは、これを信じますか?~

第1章 妹からのメール

 その夜、私は風呂上がりにテレビを見ていた。見ているというよりは、ただ、ぼんやりと眺めているといった方が良いかもしれない。
 画面では、今、ブレイク中のお笑い芸人二人組がつまらないジョークを連発している。傍らのリモコンを手にしてチャンネルを次々に変えていってみても、ジャンルは違えども、どれも似たようなつまらない番組ばかりだ。
 甲高い声で紀行銀組のリポートをする女子アナや定番のお涙ちょうだいの恋愛ドラマばかり。
 私はため息をつき、テレビを消し、ベッドに仰向けに横たわる。
 と、枕元のケータイからリズミカルな音楽が流れた。どうやらら、ケータイにメールが来たらしい。
 そのままの姿勢でケータイを取ると、早速、チェックする。
 私には高3のときからつきあっている彼氏がいるにはいるけれど、彼は今時の若い男の子にしては珍しくケータイを持っていない。
 だから、彼からということはあり得ない。

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