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僕の専属執事は10歳年上

第3章 ~突然の前兆~

◇富崎邸2階・泉の部屋◇

-ローク視点-

「泉坊ちゃま
もうすぐ朝食の用意が出来ますので、そろそろ起きて下さい」

朝、いつものように泉坊ちゃまの部屋へ行き、ベッドで眠っている坊ちゃまを起こす。

「う、うーん…。」

しかし、坊ちゃまは一度では滅多に起きないお人だ。

「……。」

あぁ、何て可愛らしくて愛おしい寝顔なんだ…。

本当だったら、もう少しだけ坊ちゃまの寝顔を見ていたい。

しかし、そうもいかないから再び坊ちゃまに声をかける事に。

「泉坊ちゃま、起きて下さい」

掛け布団を剥がし、坊ちゃまの体を揺らす。

「んー……ん、ロークか…。」

目を覚ました坊ちゃまは、目をこすりながらゆっくりと体を起こす。

「おはようございます、泉坊ちゃま」

「おはよう…。」

泉坊ちゃまは、起き上がって顔を洗って戻って来る。

「ローク、着替え手伝って」

「かしこまりました」

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