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僕の専属執事は10歳年上

第3章 ~突然の前兆~

◇JR京橋駅・構内◇

「龍一!」

「父さん、母さん!」

改札を抜けると、龍一君の両親と遭遇した。

「2人共、どうしたの?」

「今日は、道場が休みだからな」

「久しぶりに、数多(あまた)君と買い物デートしてたのよ」

龍一君の両親は、龍一君の隣に立ってる僕を見る。

「お、友達か?」

「うん
始業式の日に出来た、高校で初めての友達」

「そうなの
こんにちは」

龍一君のお母さんは、笑顔で僕に挨拶をしてきた。

「こんにちは」

僕も、挨拶を返す。

「いつも、息子がお世話になってます
龍一の母で、梶美湖乃(かじみこの)と言います」

「俺は、龍一の父親で梶数多(かじあまた)って言うんだ
これからも、息子と仲良くしてあげてな~」

「富崎泉です
こちらこそ、いつも龍一君にはお世話になっております」

僕は、龍一君の両親に自己紹介をしながら、姿勢を正してお辞儀をした。

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