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僕の専属執事は10歳年上

第4章 ~結ばれる恋~

朝飯を食べた僕とロークは、食堂を出た。

◇富崎邸1階・玄関ホール◇

「「「「「行ってらっしゃいませ、泉坊ちゃま!!」」」」」

いつものように、たくさんの執事やメイド達に見送られながら、僕はロークと一緒に家を出た。

◇道中◇

「泉さ~ん!」

「ロークさん!」

駅に向かって歩いていると、前方から所太郎と茶羅が、こっちに向かって歩いて来る。

「所太郎、茶羅
数ヶ月ぶりかな」

「2人共、久しぶりだな」

所太郎と茶羅は、今年の春になった頃に富崎邸の執事を退職した。

表向きの理由は、充分なお金が貯まって地元に帰り、他にやりたい仕事をするため。

本当の理由は、遠い田舎の新居で一緒に暮らすための、生活資金が充分に貯まったから。

「泉坊ちゃま、この数ヶ月でまた大きくなられましたね」

「所太郎も、結構大きくなってるじゃん」

所太郎の言葉に、僕は所太郎も身長伸びた事を指摘した。

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