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知らない世界

第27章 戻った生活

「お待たせ雅紀」

「おぉ、大丈夫か潤」

「おい坊主、若目頭に聞いてると思うけど、あと数日は身の回り、気をつけろよ」

「はい、ありがとうございました。
雅紀、帰ろ」


病院をあとにした。


「潤、今日お袋夜勤でいないんだ。
泊まりに行ってもいいか?」

「えっ?・・・あぁ、いいよ」


一瞬戸惑ったけど、返事をした。


「そんなケガだと体も洗えないだろ?
俺洗ってやろうか?」

「いっ、いいよそんなこと。自分でするから」

「冗談だよ。
いい年して一緒に入るわけないだろ。
何焦ってるんだよ」


朝のお前の様子と、さっきの先生の言葉でいろんな事が頭のなかをグルグル駆け巡ってるんだよ。


「もういい時間だし、何か食って帰らないか?」

「えっ・・・おぉ、そこのファミレスでも寄ってくか」


雅紀はノーマルなのか、それとも先生が言うようにノーマルじゃないのか。
確かにただ心配しているたけじゃあ、あんな風に後ろから抱きしめてくることはないよな。


「どうした潤。何かボーッとしてるけど。
やっぱ昨日、かずのところで何かあったのか?」

「あぁごめん。別に何もないよ。
ちょっと考え事してただけ」

「ならいいけど・・・」




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