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☆時計じかけのアンブレラ☆

第9章 Gimmick Game

「俺で良ければ話聞くよ」

「………」

リーダーは俺を心配して家までついてきた。
ったく、子供じゃないんだから……。

「…あがってく?」

「話してくれるまで帰らないからね」

「え〜」

普段何考えてるかわかんない感じだけど、ちゃんと俺らのことを気にかけてくれてるんだ……。

内心嬉しかった。

「ただいま〜」

「お邪魔しまーす」

「どうぞ〜。

あ、そのへんテキトーに座ってて〜」

「はぁい」

「何飲む?何がいい?紅茶でい?」

「うん!」


「どうぞ……」

「ありがと。

部屋キレイだね〜」

「そう?リーダーんちだってキレイじゃん」

「ふふっ」

「あのときすげー嬉しかったよ。
皆もびっくりしてたよね。
俺がリーダーんち、お邪魔したって言ったら。
なんで俺だけ家あがらせてくれたの?」

「ふふっ。さあ、なんででしょう〜」

「また行かせてね」

「うん」

リーダーがフニャっと笑った。

「………」

リーダーになら話せる気がした。

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