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☆時計じかけのアンブレラ☆

第10章 always

そんなわけで、俺とかずの休みが合った日に達也くんちにやってきた。

達也くんは大工の仕事をしてる。

で、空いた時間で自分の畑をやったり、音楽をやったり、なんでもこなしちゃうすごい人。

「達にぃ久しぶり〜」

「こんにちは〜。ご無沙汰してます」

「おっ、和!
潤、すげぇ久しぶりじゃん!
元気だった?」

「はい!おかげさまで。
達也くんもお元気そうで」

「いつもテレビで観てるとさ、なんか遠い人になっちゃったような…」

「いやいや、そんなことないですよ!

あ、これつまらないものですが…」

「『しやがれ』で紹介されたスイーツなんだ〜」

「そうなの!?さんきゅー」

挨拶もそこそこに、達也くんは離れに案内してくれた。

「あ〜、懐かしい!」

「あの頃と変わってないですね〜」

「だろ?でもだいぶ傷んできてるからさ、これを機に改修しようと思って…」

「そうなんですね…」

「何もないけど、見てって。

俺さ、急用でお得意さんからすぐ来てくれって言われてるから、ちょっと行ってくるわ」

達也くんはお茶を出してくれると、車で出掛けていった。

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