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☆時計じかけのアンブレラ☆

第14章 虹

side M

8月頃からドラマの撮影が始まり、映画のイベントとかも重なってバタバタとしていた。

そんななか、俺の誕生日をかずと一緒に過ごせたのは幸せだった。

いつも車内では音楽を聴いてるんだけど、旅行帰り、流れてきたのは『松本クンの唄』…。

「えー!?潤くん、コレ入れてきたの(笑)!?」
俺の選曲に目を丸くしたかず。

「そう。だって、かずが俺の為に作ってくれた唄でしょ?久しぶりに聴きたくなって…」

「ふふっ、そうなの?覚えててくれたんだね」
かずがいたずらっぽく笑う。

「忘れるわけないじゃん。あのとき、『How's it going?』のコンサート終わってそのまま4人でレコーディングしてくれたんだもんね」

「そうそう、帰りのバスの中はテンションおかしかったけど、レコーディングはみんな至って真面目だったよ(笑)」

「ほんと(笑)。頭が下がります」

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