
☆時計じかけのアンブレラ☆
第14章 虹
「あ、ちょっとごめん」
「彼女〜?」
「…ちげーよっ」
あながち間違ってないけど…。
俺は急いで店の外に出て、スマホの画面をタップした。
『もしもし、かず?今どこ!?』
電話に出ると、少し焦った口調の潤くん。
「潤くん、お疲れ様〜。某テレビ局の近くのご飯屋さんだよ?」
『斗真といるの!?』
「? そうだけど…」
『何もされてない!?』
「何って…?ただご飯食べて飲んでるだけだよ?」
『今迎えに行くから、20分くらいしたら店出たところで待ってて』
「ほんと?ありがと〜。よろしくね」
俺はたいして深く考えずに電話を切った。
「あ、じゃあ俺そろそろ帰ろっかな」
潤くんが来てくれる時間に合わせて話を切り上げた。
「あ〜い、了解」
俺から誘ったし、と斗真が奢ってくれるというからお言葉に甘えて店を出た。
外に出るとめっきりあたりも暗くなって、肌寒さを感じるほどだ。
「斗真、向こうでタクシー拾う?」
そういえば斗真って俺と潤くんが付き合ってること知らないんだっけ?
話に出ないってことは知らないんだよね……。
そんなことを考えていたら、斗真が口を開いた。
「ニノ、俺さ……。ニノのことが好きなんだよね」
「…え?」
俺は……
斗真と食事に来たことを今更ながら後悔した…。
「彼女〜?」
「…ちげーよっ」
あながち間違ってないけど…。
俺は急いで店の外に出て、スマホの画面をタップした。
『もしもし、かず?今どこ!?』
電話に出ると、少し焦った口調の潤くん。
「潤くん、お疲れ様〜。某テレビ局の近くのご飯屋さんだよ?」
『斗真といるの!?』
「? そうだけど…」
『何もされてない!?』
「何って…?ただご飯食べて飲んでるだけだよ?」
『今迎えに行くから、20分くらいしたら店出たところで待ってて』
「ほんと?ありがと〜。よろしくね」
俺はたいして深く考えずに電話を切った。
「あ、じゃあ俺そろそろ帰ろっかな」
潤くんが来てくれる時間に合わせて話を切り上げた。
「あ〜い、了解」
俺から誘ったし、と斗真が奢ってくれるというからお言葉に甘えて店を出た。
外に出るとめっきりあたりも暗くなって、肌寒さを感じるほどだ。
「斗真、向こうでタクシー拾う?」
そういえば斗真って俺と潤くんが付き合ってること知らないんだっけ?
話に出ないってことは知らないんだよね……。
そんなことを考えていたら、斗真が口を開いた。
「ニノ、俺さ……。ニノのことが好きなんだよね」
「…え?」
俺は……
斗真と食事に来たことを今更ながら後悔した…。
