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☆時計じかけのアンブレラ☆

第14章 虹

side M

少し一人になりたかったから、一時的にかずと離れられるのは今の俺にとっては良かった。

またかずに寂しい思いをさせてた?

いろいろなことを考えて自己嫌悪に陥る。


こんな気持ちじゃダメだ。。

お客さんは今日を楽しみに来てる……。

切り替えろっ、俺!




翌日は朝一で都内に戻り、リーダーと雑誌の撮影だった。

俺は何事もなかったように普段どおり振る舞った…。つもりだった……。

「松潤…、何かあったの…?」
俺は驚いてリーダーを見た。リーダーは心配そうな目で俺を見てる。


なんでこの人にはわかっちゃうの…?


気づくと目の前が滲んできたから慌てて目を反らした。
「…何でもない」
「何でもないわけないでしょ?何で泣いてるの?」


俺は事の経緯をリーダーに話した。

「そっか…。松潤は優しいね。ニノのこと一番に考えてる。

そんなに自分を責めない方がいいよ?ニノとちゃんと話した?

ショックだと思う…。
けど、斗真にもわかってもらうしかないんじゃねぇかな」
リーダーはゆっくりと俺に語りかけるように言う。

「……そうだね」
リーダーに話を聞いてもらって、少し心が軽くなったような気がした。

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