
☆時計じかけのアンブレラ☆
第14章 虹
夜なら予定が空いてるっていうから、晩飯時に斗真にウチに来てもらった。
斗真はウチに入るなり開口一番、
「こないだ言ったこと、マジだったんだ…。てか、付き合ってるっていうかもう同棲してんじゃん!」
と、呆れるように言った。
「…黙ってたことはごめん、謝るよ」
「ほんとだよ。なんで言ってくれないんだよ、水くさいな」
「ウチのメンバーと、達也くんしか知らなくて。なかなか言い出せなくて…悪かったよ」
「俺も……潤の気持ち知らないで、軽はずみなことしちゃってごめん。ニノも…ごめん」
「全くだよ!あのときから昨日までずっと潤くんと険悪ムードだったんだからっ」
「かずっ////」
「あーもうほんと悪かったって〜」
「…ゴホン。こないだの(しやがれの)MJ対決では負けたけど…、かずだけは絶対渡さないから」
「…だってさ」
斗真はかずを見てヤレヤレという顔をした。
「愛されてんだね」
斗真の言葉に、かずは最高のドヤ顔を返していた。
