
☆時計じかけのアンブレラ☆
第14章 虹
「潤くん…、愛してる」
「ふふっ。かずから言ってくれて嬉しい。
俺も、愛してるよ…」
暗闇のなか、俺の言葉に儚げに微笑んだ潤くん。
何度も角度を変えてキスをする。
離れた唇と唇のあいだに銀の糸がひいた。
「もう…、かずの…挿れて」
潤くんが蕩けた表情で俺に訴え掛ける。
「でもこっち解かさないと」
「いいの…。早く繋がりたい…。かずを…感じたい」
なに、その破壊力……。
「痛かったら言ってね」
自身を潤くんの蕾のあたりに擦り付け、そのまま押し込んだ。
「…あぁっ」
潤くんは背中を反らせて悦びを身体で表す。
「解かさなくても…とろとろじゃん」
「んっ…ぁ」
「なんでこんなに濡れてんの?」
「っ、…かずの……欲しかったから…」
その瞬間……。
理性のタガが外れた。
ゆっくりと抽送を開始する。
グチュグチュと卑猥な音が聴覚を侵す。
「…あっ、かずっ、気持ちい、、もっと…。もっと、ちょうだい……」
潤くんは息も絶え絶えに言う。
あなたさ…、どこまで俺を煽るの……?
