
☆時計じかけのアンブレラ☆
第14章 虹
式も無事お開きになり、ウチに帰ってきた。
「かず、なにあれ〜。感動しちゃったよ」
「ふふっ。サプライズ演出でした。
お腹の子も幸せにします、なんて柄にもないこと言っちゃった(笑)」
「いや、カッコ良かったよ!さすが二宮さん(笑)!」
「潤くんももう二宮さんだからね」
「…ああ、そっか!俺、二宮さんになったんだ」
「…ぷっ」
俺がしみじみ言ったら、かずが吹き出した。
「(小栗)旬の奥さんがね、ひみつの嵐ちゃんで『小栗さんて呼ばれると結婚したのを実感する』って言ってたから。あ〜、こんな感じなのか〜って」
「それは苗字が変わる人にしかわからないもんね。
…にのぉ〜〜みやぁ〜〜じゅ〜〜〜ん!!!」
「なんでいきなり(VS嵐の)クイズ松本潤のナレーションみたいな口調!?」
「う〜ん…。やっぱり、まつぅ〜〜もとぉ〜〜じゅ〜〜〜ん!!!の方がマッチしてるかなぁ??」
「どっちでもいいわっ(笑)」
そんなわけで俺は晴れて、二宮潤になりました。
こんな何気なく笑えてる日常が幸せなんだと改めて思う。
気づけばいつも隣にいて笑顔をくれた。
辛いときも寄り添ってくれた。
かず、ありがとう。
俺、今まで生きてきたなかで一番幸せです。
<おしまい>
