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☆時計じかけのアンブレラ☆

第15章 花

でも……、潤くんは俺に言うまでにどれくらい悩んだんだろうと思うと愛しさが溢れてきた。


もしかしたら、別れてとか、堕ろしてとか言われるかもしれない不安を一人で抱えてたんだね。


あのときは頭を整理するのに時間がかかったけど、時間が経つにつれて、潤くんはこれで良かったのか?って思うようになった。


俺なんかより、仕事に対する熱量が高いから…。
出産てなったら、仕事も休まなきゃいけないし……。


そんなことを考えていたら。
ガリッ
「いったぁっ」
ピーラーで爪を切ってしまった……。

「…あーぁ…」
血も滲んできて。。
痛い。地味に痛い……。

俺、なにやってんだろ。

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