
☆時計じかけのアンブレラ☆
第15章 花
そんなわけで、都心から車で数時間程の桜の名所にやってきた。幸い、平日夜とあって人も疎らだった。
悠然と咲き誇る桜並木のトンネルを二人並んで歩いた。
「すげー…」
「キレイ」
ライトアップされた桜が夜空に浮かび上がって、あまりの美しさに息を呑む。
並木道に沿って流れる川の水面には、散り始めた桜の花びらが浮かんで、まるで花の絨毯のようだった。
「去年はさ、変な新人魔法使い(笑)に、俺ら一般人にしてもらって遊園地で夜桜見たよね?」
「マジカルまさきね(笑)。あれからもう一年になるのかあ。まさき元気かなあ?一人前になれたのかね?」
「ふふっ。どうだろうね(笑)。
そういえば潤くん」
「ん?」
「jr.の頃さ、レッスン中、講師の先生に怒られたときのこと覚えてる?」
「ん〜と。なんだっけ?」
「他の子達は先に帰ってて、俺と潤くんだけ残ってレッスンしててね。先生が見てないときに俺が潤くんにちょっかいだしてたら、見つかって注意されたの」
「へ〜?」
――――――
講師「そこ何してんだっ」
「…はい」
講師「先に手を出したのは二宮か?松本か?」
「…俺です」
講師「松本は先に帰っていいぞ。
二宮、今なんの時間だ!?遊ぶ時間か?」
「……違います」
――――――
悠然と咲き誇る桜並木のトンネルを二人並んで歩いた。
「すげー…」
「キレイ」
ライトアップされた桜が夜空に浮かび上がって、あまりの美しさに息を呑む。
並木道に沿って流れる川の水面には、散り始めた桜の花びらが浮かんで、まるで花の絨毯のようだった。
「去年はさ、変な新人魔法使い(笑)に、俺ら一般人にしてもらって遊園地で夜桜見たよね?」
「マジカルまさきね(笑)。あれからもう一年になるのかあ。まさき元気かなあ?一人前になれたのかね?」
「ふふっ。どうだろうね(笑)。
そういえば潤くん」
「ん?」
「jr.の頃さ、レッスン中、講師の先生に怒られたときのこと覚えてる?」
「ん〜と。なんだっけ?」
「他の子達は先に帰ってて、俺と潤くんだけ残ってレッスンしててね。先生が見てないときに俺が潤くんにちょっかいだしてたら、見つかって注意されたの」
「へ〜?」
――――――
講師「そこ何してんだっ」
「…はい」
講師「先に手を出したのは二宮か?松本か?」
「…俺です」
講師「松本は先に帰っていいぞ。
二宮、今なんの時間だ!?遊ぶ時間か?」
「……違います」
――――――
