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☆時計じかけのアンブレラ☆

第17章 同じ空の下で

side N

翌日、俺は単独で先輩との仕事だった。

潤くんが根詰まった感じになってるのは、なんとなく感じてた。

コンサートのリハで、新規の振りをしてても、頭に入ってってないときもあったから……。


―――昼休憩中。

「ニノ~、今日夜空いてる?飯行かないっ?」

と、太一くんからのお誘い。

「あ~…」

昨日あんなことがあったばかりだしな~。。
俺は言葉を濁した。

「ふふっ。わかってるよ!愛する松潤と可愛い娘が待ってるもんなっ」

「そ、そんなことないですけどっ」

「隠さなくてもいいよ(笑)。
あ、シシトウ元気に育ってる?」

「そりゃあもう!これでもかっていうくらい元気ですよっ」

そう、『ブラックペアン』のときにやったロケで太一くんが「一番育てやすいから」って俺に買ってくれた苗。

潤くんは俺が仕事で夜遅かった日の翌朝とか、水をあげてくれてた。

「太一くんからもらった苗でしょ?枯らすわけにはいかないよね(笑)」
「枯らしたら俺、何されるかっ」
って2人で笑ったっけ……。

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