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☆時計じかけのアンブレラ☆

第17章 同じ空の下で

side M

かずに怒りをぶつけてしまった翌日。

その日も朝から打ち合わせが行われていた。

かず、翔くん、相葉くんは別仕事で、俺の隣にはリーダーが座っていた。


打ち合わせが始まって早数時間。

途中、かがみこんで足元で何かし始めるリーダー。

スタッフと話していた俺がふと隣を見ると。。

なぜかヘルメットを装着している……。

それって相葉くんのバイクの?

…あなた、何やってんのよ……。


「ねぇ!打ち合わせ中笑わせんなよっ。笑いを堪えるの必死だったんだからっ」

休憩中、リーダーに文句を言った。

「だって、松潤の眉間にシワがよってるからさ~」

「…え?」

「ニノがね、松潤のこと心配してたよ」

「かずが?」

「うん。『なんかさ~…、頑張りすぎだと思うんだよね』って」

「……」

俯いて、左腕につけている時計に触れた。

それは、かずが俺の誕生日にプレゼントしてくれたもの……。

「もっと素直になってもいいんじゃない?」

「……うん」

俺が頷くと、リーダーはにっこり笑った。


「あ、そういえば。さっきマネージャーからコレもらったんだ~」

リーダーが差し出したのは、俺とかずがチアガールの格好(ツアーグッズ『ARASHIかるた』より)で、それを下のアングルから撮った写真。

「はぁ!?こんな写真いつの間に撮ったんだよ?」

「隠し撮り(笑)。二人とも可愛かったからつい…」

「どこ撮ってんだよっ!」

「生足。この見えるか見えないかのところがいいよね(笑)」

「これ没収っっ」

「あーっ!お前、返せよー(笑)」


なんだかんだ言って、そうやって気を紛らわしてくれるリーダー。

ありがと……。



そのとき、一本の電話が。

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