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☆時計じかけのアンブレラ☆

第17章 同じ空の下で

side N

その日。潤くんは打ち合わせで遅くなるから、俺がひよちゃんを保育園に迎えにいくことになっていた。

しかし収録の合間、潤くんからLINEが。

『ひより熱出たらしい。仕事切り上げられたから、俺が迎えに行く』

時間を見るとLINEが届いたのは一時間前。。

潤くん迎え行っちゃったよな……。



返信を打って家に帰ると、玄関にはすでに潤くんの靴が。

「ただいま」
「…おかえり」

リビングに敷かれた布団で寝息をたてるひよちゃんと、その横で心配そうに見つめる潤くん。

ひよちゃんは頬は赤いが、穏やかな表情で眠っている。

「ひよちゃん大丈夫?」
「…うん。今寝たとこ」

そう答えた潤くんの顔には少し疲れが滲んでいた。

俺はそんな潤くんに、小さく息を吸い込んで言った。

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