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☆時計じかけのアンブレラ☆

第17章 同じ空の下で

side M


「あーっ!」

「かず、どしたの!?」

「ひよちゃんがティッシュ全部出しちゃったー!」

「あーあ…」

「ひよちゃんコレどうすんのよー!」

当のひよりはキョトンとして、それからニヤリと笑った。……確信犯かっ!

最近のひよは、ハイハイを経て、つかまり立ちが出来るようになって、どんどん行動範囲が広がってきている。

再び、、
「…あーっ!」
という声と共に、ひよが手に取ったものをかずが取り上げた。

明らかに不服そうな顔をするひよ(笑)。

「今度はなに!」

「潤くんコレ!デモ音源じゃないの?」

「え、マジ!?あーっ!

…と思ったらセーフ!こっちが完成版だった」

「あっぶねー」

子どもって、静かなときほど何かしてるんだよね。。

ほんとに、油断も隙もあったもんじゃない(笑)!

俺とかずは顔を見合わせて苦笑した。


そんなこんなで。毎日ドタバタなのには変わりないけど。

ひより、これからも大変な思いをたくさんさせちゃうと思う。

だけど、お父さんとお母さんはひよのことが大好きだから、その小さな手に愛を、希望を、伝えていくね。

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