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久志「適当に座ってて」

明「あ、はいっ」


半ば強引に連れられ
結局、久志の家に来てしまった
見慣れた部屋、いつもの定位置に座り
久志を待った


明「…」

久志「お待たせ」

明「…」

久志「床じゃなくてソファーに座ったら
冷たいし痛いでしょう」

明「平気、床の方が慣れてるから」

久志「友達と一緒」

明「えっ」

久志「友達も床の方が落ち着くからって
ソファーじゃなく床に座るんだ」

明「はは、は…やっぱり移動しようかな
床だと冷たいし…」


笑って誤魔化しながら
急いでソファーへ移動した明
癖だけに知らぬ内に出てしまい気をつけ
なければ…


明「…」

久志「消毒するからこっち向いて」

明「痛っ、う…」

久志「痛いけどじっとして」

明「っ…」


消毒してるだけ
だけど目の前に久志の顔がある
二重の瞳にスッと伸びた高い鼻、女子が
騒ぐのも無理はない

自分も…


明「…」

久志「もう少しだから待って」

明「…ぅ、っ…」


久志の顔は見慣れてるはずなのに
変に緊張していた…