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女になって一週間
父が戻る事はなく目撃情報もなく
もちろんある日突然、男に戻る事もなく
女のまま…


明「何これっ…」

母「かわいいでしょう？」

明「かわいいって…息子に着せる服かよ
こんな…」

母「いつまでも制服じゃ辛いでしょう？
シワになっちゃうし」

明「…」


制服の代わりに母が用意してくれたのは
薄ピンク色のブラウスに
ミニのスカート

母の物ではない
新品の女物が何故あるのか
聞きたいような聞きたくないような…


母「そういえば今朝、久志が来てくれた
わよ、体調どうですかって」

明「…」

母「ノートのコピーも毎日届けてくれて
久志君って本当いい子よね」

明「…ぅんっ」


久志には
今も体調不良で通している
インフルエンザ、それもかなりの重病

外出禁止、部屋で完全に隔離状態
だから会う事は出来ない
そう伝えていた


明「…」

母「ねえ、やっぱり久志君には」

明「それは無理…」

母「だけどずっとこのままってわけには
いかないのよ？」

明「わかってるよ、だけど…」

母「明ちゃん…」

明「…」