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久志「先生、先生…」


学校の先生以外に先生なんて…

そんな事を考えながら歩いていると
偶然、明の母を見かけた


久志「おばさん」

母「…」

久志「おばさんなら知ってるかも」


急いで追いかけると
誰かとカフェへ入って行った
外で待とうかと思ったが雲行きが怪しく
中へ入る事に

真後ろの席が空いていた為そこに座り
会話が終わるのを待った
だけどそこで…


母「辞める！？辞めるって一体どうして
明ちゃんが何かしました？」

和彦「違います、明さんは悪くありませ
ん、僕が悪いんです…」

久志「…」


和彦に見覚えがあった
前に明と一緒にいたのを見かけた

名前や明との関係性はわからなかったが
話しの内容から親しいようだ
家族ぐるみで…


久志「…」

和彦「…僕は…取り返しのつかない事を
してしまったんです…」

母「でも先生に辞められたら…」

久志「！？」

母「辞めるの考え直してくれませんか？
お願いします」

和彦「すいません…」

久志「…」