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母「なら理由を教えてください」

和彦「それは…」

母「先生は自分が悪いって言ってました
一体何があったんですか」

和彦「…」

母「答えられない事なんですか」

和彦「…すいません」

久志「…」


口を開きかけたが
和彦は結局、言おうとしなかった

知らぬふり、聞かなかった事も出来たが
気づいた時には立ち上がり
二人の前にいた


和彦「！？」

母「えっ、久志君？」

久志「おばさん、この人が明に何したか
俺が教えてあげますよ」

母「何があったか知ってるの？」

和彦「…」

久志「教え子に手出したんですよ」

母「教え子に？」

和彦「…」

久志「教え子である明に手出したんです
そうですよね、先生」

和彦「…」


確信があるわけではない
もし間違っているなら否定すればいい

だけど和彦は否定しなかった
もちろん肯定も
でも…


久志「何か言ったらどうですか」

母「本当なんですか」

和彦「…」


和彦は何も言わなかった