無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

明「でも待って、返ってきたテストには
ちゃんと明子って…」

幸「隙を見て私が直したんです」

明「えっ！？」

幸「大変だったんですよ？採点される前
に書き足すの」

明「それは…すいませんでした…」

幸「気にしないでください」

明「…」


「気にしないでください」

そう言われても
気にするに決まってる…

答えではなく名前を書き足しただけだが
一つ間違えば大問題になる
教師がそんな…


幸「じゃあ放課後、化学室で待ってます
から」

明「…」

幸「待ってますからね」

明「…はいっ」


断れるわけもなく了承してしまった明
そして放課後、重い足取りで
化学室へ向かった


明「…」

幸「良かった、来てくれて」

明「…それで…用ってなんですか」

幸「夏休み、一泊二日で私と温泉旅行に
行きませんか？」

明「行きません、行くわけないでしょう
そんな…」

幸「でもお母さんは行きますよ？」

明「お母さん？」

幸「明さんのお母さん」

明「はぁ？」