BOYチェンジGIRL~僕が変わればSEXも変わる~
第20章 偶然の再会
明「…でも俺…っ」
久志「さっきの、本気だから…」
明「えっ?」
久志「付き合うって…」
明「…」
手を握られ
グッと引き寄せられた
久志とは付き合いも長いし気も合う
友達としても恋人としても申し分はない
自分が男だからという事しか
断る理由がない
だけど…
明「…っ…ごめん…」
久志「…」
断る理由がない
だけど付き合う理由もない
ただ今は和彦の側にいたい、それだけ
これが恋なのか今はわからない
だけど気持ちのまま
動くままに…
明「絶交してくれていいから…」
久志「…」
明「…本当…ごめん…」
久志「…」
久志をその場に残し和彦の元へ向かった
受け入れてくれるかわからない
何を話せばいいのかも
でも今は…
明「はぁはぁ、えっと…」
和彦に会いたい
もう一度と会って話したい
その一心でさっきの屋台へと向かった
明「あ、すいません、通ります」
山車を見ようと移動する人達を掻き分け
どうにかたどり着いたが
そこにはもう…
屋台「焼きそば、出来立てだよ」
明「…」
和彦の姿はなかった