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幸「珍しく浴衣なんですね」

明「幸、さん…」


そこにいたのは和彦ではなく幸だった
幸も夏祭りに来ていたのか
浴衣を着ていた


幸「夏祭り、彼と来てたんですか？」

明「…まぁ」

幸「その顔じゃ彼と何かあったんですね
もしかしてフラれたとか？」

明「いや…フラれたと言うか…まあ色々
あって…」

幸「良ければ話し聞きますよ」

明「話しか…」

幸「もちろん求めるならそれ以上の事も
特別にしてあげますよ」

明「…」


幸の怪しいお誘い
普段なら絶対断るのだが
明は何故か幸からの怪しい誘いに乗って
しまった


明「何でも、ですか…」

幸「明さんが望むのなら何でも」

明「…」

幸「場所を移しましょう」

明「…はぃっ」

幸「…」


つかず離れず一定の距離を保ちながら
二人は人気のない夜の公園へと
消えていった…