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和彦「僕は…」

明「…」


期待しちゃいけない
期待したらした分だけ傷つく

そんな思いはもう二度としたくない
もう傷つきたくない
だから…


和彦「僕は明さんの事、忘れられなくて
あれからずっと…考えてて…」

明「それは、多分…」

和彦「多分？」

明「…多分…奇想天外だったからですよ
薬で男が女になるとか普通有り得ないし
だから記憶に残って…」

和彦「違います」

明「きっとそうです、そうに決まってる
だから」

和彦「覚悟を決めてきました」

明「覚悟…」

和彦「明さんが男に戻っても受け入れる
受け止める覚悟です」

明「無理ですって、そんなの…」

和彦「どうしてですか？未来の事なんて
わからないじゃ」

明「無理ですって、だって先生はあの日
拒否したじゃないですか…」

和彦「…」

明「それを今さら…」

和彦「今さら…そうですよね…」

明「…」


違う、そうじゃない

本当はこんな事言いたいんじゃない
本当は本心はもっと
もっと…