無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

和彦「すいません、忘れてください」

明「…」


呆気ない終わり方だった
もっと食い下がってくると思った
だけど結局、口だけでその程度の気持ち
だったのだ…


明「…何だよ」


泣きそうになるのを必死に我慢し
家に入ろうとした明
だけど…


明「…！？」


グッと腕を掴まれ引き止められた
振り向くと和彦が…


和彦「…」

明「…先生っ…」

和彦「なんて引き下がると思いました？
そんな軽い気持ちじゃないですよ」

明「でっ、でも…」

和彦「僕は明さんが好きです、女性とし
て一人の人間として明さんが」

明「あ…」

和彦「僕の気持ちは伝えました、あとは
明さんの気持ちだけです」

明「俺は…」


あとは明の気持ちだけだが…


明「俺は…だって…」

和彦「はい」

明「俺…あっ！？」

和彦「明さん？どうしました？」

明「あ、いや、えっと…すいません！！
今日は帰ります！！」

和彦「えっ？」

明「すいません、すいません！！」

和彦「あ…」