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明「いるといいけど…」


化学室を出ると明は教室には戻らず
屋上へと真っ直ぐ向かった
そこには…


良太郎「…」

明「良かった、いた…」

良太郎「…何」

明「ちょっとだけ、いい？」

良太郎「…」


いるか不安だったが
予想通り、屋上には良太郎がいた


良太郎「何、急ぎ？」

明「うんっ…」

良太郎「エッチでもしたくなった？」

明「ううん、もうしない」

良太郎「もしかしてわざわざそれ言いに
来たの？」

明「自己満足だけど、ちゃんとしたくて
今までは流されてしてたけどこれからは
そういう事はしない」

良太郎「彼氏でも出来た？」

明「彼氏じゃないけど大事な人、かな？
だから…」

良太郎「…わかった」

明「良太郎にはいないの？好きな人とか
大事にしたい、特別な人とか」

良太郎「は？」

明「ごめん…今の忘れて」

良太郎「…」