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困った表情の和彦
好きになったタイミングなんて
本当は聞きたいけど聞きたくないような
微妙で…


和彦「えっと…」

明「…」


仮に好きになったきっかけがセックス
自分とセックスしたからなら
少し複雑だった…


明「…」

和彦「確かにセックスしたから意識した
っていうのはあります」

明「…やっぱり」

和彦「だけどそれは決定打でしかなくて
本当はずっと、ずっと前から…」

明「前から…」

和彦「僕は明さんに惹かれてたと思いま
す、女性として一人の人間として」

明「和彦さん…」

母「先生、何の取り柄もない息子ですが
よろしくお願いします」

和彦「二階堂さ、お母様もですよ」

母「えっ？」

和彦「僕は明さんだけじゃなくお母様も
支えていくつもりです」

母「お母様？」

明「(笑)」

和彦「えっ？変、でした…」