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明「暗っ、和彦さん、足元…」

和彦「…」

明「和彦さん？」

和彦「えっ？僕なら大丈夫ですよ、全然
全然大丈夫ですから」

明「そっち、行き止まりです」

和彦「あ…」

明「…」


中に入るなり和彦の様子が突然変わった
言葉数が多く急に早口になり
大丈夫を連呼する

これは…


明「和彦さん、もしかして…」

和彦「…」


これはもしかして…


明「もしかして苦手でした？お化け屋敷
それなら…」

和彦「いえ、そんな事ないです、全然…
むしろ大好きです」

明「…」

和彦「い、行きましょう！！」

明「…はいっ…」

和彦「…」


真っ暗な教室
黒い布で光を一切遮り
中は入り組んだ迷路になっていた

お化け屋敷が苦手じゃなくてもこの暗闇
目が慣れるまで歩行も困難
難しかった


和彦「！？」

明「何、お化け？」

和彦「なっ…何かそこに…ある…」

明「作り物ですよ、作り物の提灯お化け
よく出来てる」

和彦「作り物、良かった…」

明「…」


こんな状態でゴール出来るのか…