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お化け①「助けて…助けて…」

和彦「！！」

お化け②「まって…待ってえぇ…」

和彦「！！！」


飛び出して脅かすお化け
はたまた這いずりで脅かすお化け

メイクや衣装は子供だまし程度だったが
暗闇が雰囲気を作り
なかなか…


和彦「！！！！」

明「…」


なかなかのホラーだった


和彦「怖くない…怖くない怖くないっ…
怖くない…」

明「和彦さん…」

和彦「いきなり出て来るから驚きますよ
本当、ははは、はっ…」

明「無理しなくていいですよ」

和彦「むっ、無理なんてしてないですよ
全然、全然平気です」

明「…」

和彦「全然、平気…平気で…」

明「和彦さん？」


平気なふりをしていたがさすがに限界
無理だったようで床にペタンと
座り込んでしまった

こんな和彦を姿を見るのは初めてで
明の中で初めての感情が
芽生えていた


明「和彦さん、本当は苦手なんですよね
お化け屋敷」

和彦「そんな、事は…な…」

明「苦手ですよね？」

和彦「…うううっ…すいません…」

明「…」