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明「…」

久志「…明…あのさ…」


♪～（携帯の着信音）


久志「…悪い…ちょっと席外す…」

明「う…ぅんっ…」

久志「…」

明「…あ…ぁぶなかった…」


二人の間に一瞬、妙な空気が流れていた
あのまま電話が鳴らなかったら
もしかしたら…


明「ないない、有り得ない」


久志とは色々あった
だけど今は友達に戻っているし
なにより自分には今、大切な人が和彦が
いる

だから有り得ない、と思うが…


明「…」


和彦とは今も連絡を取り合っていない
連絡しようと思うが出来ない
勇気が出せなくて…


明「…っ」


変わり映えしない携帯の待ち受け画面
着信もメールもＬIＮＥも
連絡は全くない

このまま終わってしまうんじゃないか
そんな不安が脳裏をよぎり
不安は募り…


久志「ごめん、職場の先輩からで」

明「っん…ぐすっ…」

久志「明？」

明「…何でもない、から…」

久志「泣いてるのに何でもないわけない
だろう！！」

明「本当に…っ…」

久志「あいつか、泣いてる理由…」

明「！？」