BOYチェンジGIRL~僕が変わればSEXも変わる~
第37章 トマト農家の娘
久志「すいません、忘れてください」
ゆきめ「…」
何を期待していたのか
ただ単に道でぶっかっただけで
一言二言、話しただけの相手を覚えてる
なんて有り得ない
自分が声をかければ女なんて乗ってくる
そんな過去の経験が邪魔をして
せっかくのチャンスが
台無しに…
久志「…」
ゆきめ「ちょっと待って、ん~」
久志「無理に合わせる事ないです、俺が
一方的に覚えてただけで…」
ゆきめ「思い出した!!あの時泣いてた
イケメン君だ」
久志「泣いてたイケメン…」
ゆきめ「だって泣いてたでしょう?」
久志「…はいっ…」
覚えててくれた
覚えててくれた事は嬉しいが
彼女の中での印象が、泣いてたイケメン
イケメンだと思ってくれた事は嬉しい
嬉しいけど泣いてたのが
バレてたとは…
ゆきめ「それで、私に何か用?」
久志「あ、えっと」
店長「とりあえず座ったら?まかないで
良かったら二人にご馳走するから」
ゆきめ「ありがとうございます、じゃあ
お言葉に甘えて」
久志「あ、すいません…」
店長「じゃあちょっと待ってて」
ゆきめ「はいっ」
久志「…」