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久志「…」

店長「ゆきめちゃんは？」

久志「帰った」

店長「一人で帰らせたの？近くまで送ら
ないと」

久志「…だって…送るもなにも嫌いって
言われたし…」

店長「言われたか、まあはっきりした子
だからね、ゆきめちゃん」

久志「…」


フられた自分を慰めてくれると思ったの
に店長はゆきめの肩を持ち
笑っていた

それがまた癇に障り…


久志「店長は彼女の肩を持つんですね…
俺はこんな傷ついてるのに…」

店長「自業自得だよ」

久志「！！」

店長「ゆきめちゃんはトマト農家の娘で
トマト大好きだし、それに…」

久志「なんです、教えてくださいよ」

店長「自分で考えな」

久志「…」


何がいけなかったのか
わからないから聞いているのに
店長はそれ以上、教えてはくれなかった


だけど唯一わかった事
それは…


久志「トマト農家の娘、か…」


ゆきめはトマト農家の娘でトマト大好き
トマトが苦手な久志とは合わない
そんな相手だった…


久志「…」