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BOYチェンジGIRL~僕が変わればSEXも変わる~

第5章 遅すぎた告白



久志「…ただいま」


誰もいない家
もちろん誰の返事もない

居間のテーブルには朝食で使った食器
それと一万円札が数枚
あるだけ…


久志「…」


久志の両親は共働きで
二人が家に戻る事はほとんどない
戻るのは服を取りに来る時と久志にお金
を渡す時だけ

渡すと言っても
テーブルにお金を置いていくだけ
携帯に連絡もないしメモ一つすら残して
いかない

両親と最後に顔を合わせたのは
もう半年も前の事だ


久志「…腹減ったな」


明の母からの誘い
嬉しかったし一緒に食べたかった

だけどそれはどうしても出来なかった
その場は楽しくても
後が辛い


暖かい家庭、幸せ、幸福を身に感じても
一歩外に出たら家に帰ったら
余計に辛くなる


誰もいない家
真っ暗闇の冷たい部屋
体は一気に冷え現実に引き戻される

思い知らされる


久志「…」


これが自分の現実だと…


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