僕は君を連れてゆく
第13章 流される
「………」
目の前には親友の智くん。
「俺とスル?」
スル?って…
何言ってんの?
一応、恥ずかしいらしく頬を赤く染めているのは、
俺の親友。
大野智。
その親友が俺にとんでもないことを言ってきたんだ。
「翔ちゃんがいいなら、俺はいいよ。」
ゴクリと唾を飲み込んだ。
「………」
智くんとは中学からの同級生で趣味とか、部活とかは違ったけれどなんか、波長があうんだ。
何を話すわけでもないけど、隣にいてくれるだけで
安心するっていうのかな。
俺、そんなに欲求不満に見えるのか?
俺は混乱している。
「イレたいんでしょ?いいよ。」
「いれたいとかじゃなくて…ダメだろ!絶対に!」
「なんで?」
真っ直ぐに普通に疑問に思っているが…
「ヤりたいなら女とヤれよ!この間、告白されてた2組のやつは?喜ぶんじゃないの?」
「ヤりたいなんていってないだろ。」
「じゃぁ、なんだよ。バカにしてんのか?ヤりたいんでしょ?だから、あいつは?この間告白されてたじゃん!」
「バカになんてしてないよ!なんで、女、女ばっかり言うんだよ…」
なんでって…
ってか、なんでそんなに睨むんだよ。
意味わかんね…
「女とするんだよ!Sexはっ!」