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僕は君を連れてゆく

第55章 パパラッチ

ジャニーズ事務所に張り込んでいたら、
思わぬ人間が出てきた。


松本潤だ。


彼は今、NYに拠点を置いている。


NYとは、彼の大好きなニューヨークのことだ。


嵐として活動休止後、彼は舞台に戻ってきた。


吉田鋼太郎が演出を努めた「ハムレット」
これは大当たりで。


吉田が松本のために脚本を書かせたと言うほどだ。


肉体美はさることながら、テレビで見ていたイケメンの演技とは違うものを見せられ舞台役者という言葉をこの演目で彼は手にいれたんだ。


そして、この舞台を終えて彼は以前から噂されたいた女優の井〇〇央と結婚を発表した。


松本は結婚報告会見でドラマで共演後から交際していたこと。
プロポーズは嵐の活躍休止を決めたあとで、結婚の日取りなども井〇の事務所とも話していたそうだ。

用意周到な彼だか、井〇はさらにその上をいった。


その発表とともに芸能界からの引退を発表したのだ。


会見に二人揃って登場したときに、
「女優 井〇〇央として最後の仕事になります」と
言ったのだ。


松本はひき止めたそうだが、彼女の意思は変わらず
彼女はそれ以来公の場に姿を見せたことはない。

あの会見で松本潤は夫としての株をあげたが、
会見の華は全て持ってかれてしまった。

昨年、第一子が誕生したらしいが性別も明かされていない。


「あの、松本さん!いつ日本に戻られたんですか?」


大きなサングラスをした松本がこちらを見てサングラスを外した。


「どちら様ですか?」


「私、週刊SA---CHIの者です」

名刺を渡すと微笑んでくれた。

「あの、隣の方は奥さま?家族で日本に?」

「いやいや、日本にいるよ」

「え?ニューヨークじゃなくて?」

「違うよ」

と、隣を歩く奥さまが段差につまずいた。

「おっと!平気?」

サッと奥さまの肩に腕を回して、受け止めた。

カッコいい…

「じゃぁ、これから、ランチなんだ、ごめんね?」

停めてた車に乗り込んでいく。

ドアが閉まる瞬間、二人揃っておじきをしてくれた。

「つくしと道明寺じゃん…」

お似合いだなぁ。

でも、今日曇りなんだけど…

サングラスいるのかなぁ…




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