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僕は君を連れてゆく

第55章 パパラッチ

銀座あたりをウロウロしていたら、
銀座にそぐわない格好をした人間を目撃した。


まさか!
二宮和也だ。


銀座なのにTシャツに短パンにサンダルって。


本当にアイドルなのだろうか。


二宮和也。

嵐の中でも演技派として名の通っている。


第39回 日本アカデミー賞 最優秀主演男優賞を受賞した。


そして、彼は今年、メガホンを取った。

自ら脚本を書いた作品で監督をしたのだ。

主演は相葉雅紀だ。

冴えないサラリーマンが主人公で離婚を突き付けられて死のうとするところが始まる。

ここからは実際に映画を見てもらいたい。


脚本が素晴らしかったのか、主演の相葉が素晴らしかったのかはわからないが、かなりの観客動員数を記録してる。


アカデミーに再び二宮和也の名前が帰ってくるかもしれない。


そして、彼は櫻井翔と違う意味で女を見る目がない。

何て言うか…
そう、女が嫌いな女を好きになるというのだろうか…

嵐の活動休止後、すぐさま結婚すると言われていたお相手の元フリーアナウンサーの彼女。


なにがしたいんだか分からないがすでに子供を授かっていることが先日発覚した。

その相手が誰なのか、随分とワイドショーを賑わせた。


そして、ついこの間、
「俺、父親になるんすよ」と言った。

しかも、ラジオで。


これは、彼の性格なのかなんなのか、わからないが祝福の声をあげたい!と心から思う彼のファンはいるのだろうか?


なぜ、私が心配してるのか。


でも、映画館に足を運ぶ人間は多いんだから、
彼のファンも彼のファンだ。


「二宮さん!」

「お疲れッース」

「あの、映画、すごいじゃないですかっ!」

「あぁ、あれ?すごいよね、すごい!」

「二作目とか考えてるんですか?」

「そうね…でも、主演はもう相葉さんじゃなくていいや」

「え?」

「ほら、相葉さんの株、またどんどん上がってるし」

「あぁ…」

「あぁって!!」

「じゃぁ、次は櫻井さんとか?」

「翔ちゃん?それもいいね」

二宮和也は笑った。

テロテロのTシャツを着たアイドル。


こんな、旦那嫌なんだけどーーー



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