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僕は君を連れてゆく

第55章 パパラッチ

私はそれからも櫻井翔の周辺に取材を申し込んだ。

櫻井を推すのは〇〇〇党だと言われてるから
そこにも取材を申し込んだが、なかなか
いい返事をもらえない。

その日は諦めて帰ることにした。


夕飯を食べようと入ったレストラン。

そこに見たことのある顔が。

相葉雅紀だ。

目尻のシワが深くなったような。

相葉は活動休止後、ドラマなどの演技の仕事は激減したがバラエティーは相変わらず彼を必要としてる。


高校野球は彼の独壇場になりつつあると言っていい。


相葉は個人で活動するにあたり、すぐに結婚を発表した。
相手は幼なじみの女性、らしい。
そして、すでに二人目を妊娠中とのこと。

相葉は家族と食事をしてるようだ。

ここは…チャーーーーー ンス!!!!


「す、すいません!私…」

「パパぁ、ジュースこぼしちゃった」

「えー!!ほら、拭いて、拭いて」


娘のスカートにこぼれたジュースを拭いている。


「パパ、それパパの」

「えっ!?あっ!!やべ!羽織ってきたシャツで拭いちゃったよ」

「なにやってるの?」

「ごめん!ごめん」

「あぁ…パパ、」

「そんな、ため息つかないでよ~」

娘に怒られるスーパーアイドル相葉ちゃん。

すっかり所帯染みてる…


「で?なんでしたっけ?」


「あ、あの、櫻井翔さんが都知事選に立候補するって」


「えっ!?そうなの?トチジ?」


これは何も知らないな。

うん、知らない。

都知事を知ってるかも、謎だわ。


「パパぁ~」


「はい、はい!ごめん!もういいかな?」



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