喫茶くろねこ
第21章 卒業。
期間工は結局やらないことになった。4年間、くろねこのバイトで貯めたお金も少しはあったし、
「私だって共同経営者なんだからね?自分一人のお金でなんとかしようなんて考えなくていいわよ」
という美佳さんからの申し出や、親からの資金援助もあって、今あるお金でなんとかできることをやろう、という話になったのだ。
ただし、資金援助は、親父曰く
「結婚費用として貯めていたお金だ、結婚祝いだと思え」
とのことで、それをお店の開業資金に廻すとなると、結婚式にはお金がかけられない。
話し合った結果、「フォトウェデイング」という式をせずに記念写真を残すだけの「フォト婚」をして、親族だけの顔合わせの為の食事会をする、ということで落ち着いた。
入籍、フォトウェディングの撮影、親族での食事会、全てが別の日に行われた。
「それだけ分散していろいろやってんならもう一日ぐらい別の日にイベント入っても変わらんだろ?くろねこで二次会やろうぜ」
佐々木さんから突然の提案。
「それって、誰が参加するんですか?」
「お前ら夫婦と、山路さん、俺、ニコルス、マスター、レオン、虎太郎ぐらいかな」
「喫茶くろねこの忘年会とほぼメンツ変わりませんね」
「私だって共同経営者なんだからね?自分一人のお金でなんとかしようなんて考えなくていいわよ」
という美佳さんからの申し出や、親からの資金援助もあって、今あるお金でなんとかできることをやろう、という話になったのだ。
ただし、資金援助は、親父曰く
「結婚費用として貯めていたお金だ、結婚祝いだと思え」
とのことで、それをお店の開業資金に廻すとなると、結婚式にはお金がかけられない。
話し合った結果、「フォトウェデイング」という式をせずに記念写真を残すだけの「フォト婚」をして、親族だけの顔合わせの為の食事会をする、ということで落ち着いた。
入籍、フォトウェディングの撮影、親族での食事会、全てが別の日に行われた。
「それだけ分散していろいろやってんならもう一日ぐらい別の日にイベント入っても変わらんだろ?くろねこで二次会やろうぜ」
佐々木さんから突然の提案。
「それって、誰が参加するんですか?」
「お前ら夫婦と、山路さん、俺、ニコルス、マスター、レオン、虎太郎ぐらいかな」
「喫茶くろねこの忘年会とほぼメンツ変わりませんね」