喫茶くろねこ
第2章 マスターくろねこ
……え、猫?? ていうか、飲食店に動物がいてもいいの?しかもカウンターの上!?
『失礼な。いていいも何も、私はマスターだと言うておろう。それに、最近は、猫カフェとか梟カフェとか、動物が売りのカフェは珍しくもないんだよ、キミ』
どうやらあの黒猫が喋ってるっぽい、が、猫の口は一切動いていない。
『人の言葉は、理解は出来るんだが、発声が出来なくてね。私の会話は全てテレパシーだよ』
…ふ、普通に鳴くことも出来るの?
「なぁ~ん♪」
どうやら思考が読まれているようだったので、試しに頭の中で話しかけてみた、ら、初めて黒猫が鳴いた。
おぉっ…なんか意外だけど、声は可愛い。
『可愛いに“意外”は余計だ。あと、声は、ってなんだ。声も、だろう』
意識的に話しかけたわけじゃないのに、思考を読まれて怒られた。なんだか理不尽。
『お前はわかりやすくていい。そちらの御仁は、脳内での思考がドイツ語ベースでな、たまにわからん時がある』
「ニホンゴ、ベンキョウチュウデ~ス」
『失礼な。いていいも何も、私はマスターだと言うておろう。それに、最近は、猫カフェとか梟カフェとか、動物が売りのカフェは珍しくもないんだよ、キミ』
どうやらあの黒猫が喋ってるっぽい、が、猫の口は一切動いていない。
『人の言葉は、理解は出来るんだが、発声が出来なくてね。私の会話は全てテレパシーだよ』
…ふ、普通に鳴くことも出来るの?
「なぁ~ん♪」
どうやら思考が読まれているようだったので、試しに頭の中で話しかけてみた、ら、初めて黒猫が鳴いた。
おぉっ…なんか意外だけど、声は可愛い。
『可愛いに“意外”は余計だ。あと、声は、ってなんだ。声も、だろう』
意識的に話しかけたわけじゃないのに、思考を読まれて怒られた。なんだか理不尽。
『お前はわかりやすくていい。そちらの御仁は、脳内での思考がドイツ語ベースでな、たまにわからん時がある』
「ニホンゴ、ベンキョウチュウデ~ス」